出ました鳩サブレー弾! ソフトバンク4年目上林誠知外野手(21)が、横浜スタジアムの右翼最上段にある鎌倉名物のお菓子「鳩サブレー」の看板を直撃する2号ソロを放った。推定飛距離140メートルの特大弾で、初の開幕1軍へ強烈にアピールした。

 4回の第3打席。三嶋の142キロの高め直球をとらえ、看板右手の鳩のイラストに描かれた「星マーク」の下に当てた。「えっ、鳩サブレーの看板に当たったんですか。飛んだなというのはありましたけど」。直撃弾はDeNA筒香が昨年7月12日の中日戦で打って以来。筒香には鳩サブレー1年分が贈られた。今回、豊島屋の広報担当者は「今回はオープン戦ですし、ホークスの選手ですから。でも、当ててくれてうれしいですね。役員には報告します」と、役員の判断次第となった。埼玉出身の上林は「食べたことありますよ。(筒香さんとは)比になりませんよ」と世界一を狙う侍の4番と重ねられて謙遜した。

 今は初の開幕1軍キップが何より欲しい。外野枠を争う長谷川勇もこの日、本塁打を放った。工藤監督は「結果を出した選手を使うスタンスは変わりない」。残り5試合、1軍とスタメンをつかむために食い下がる。【石橋隆雄】