豊富なタレントを擁するソフトバンクに、川崎宗則が加わった。

 35歳の内野手に期待する役割として王貞治球団会長は「とにかくあの元気さでチームを2倍、明るくしてもらいたい」と話した。プレーだけでなくムードメーカーとして、日本一奪還への新たな起爆剤と期待される。

 川崎は二遊間での起用が中心となりそうだ。遊撃手は川崎の渡米後に主力へと成長した今宮、二塁手は実績のある本多がおり、開幕から1、2番を務めている。この日、今宮は今季初安打を放ち「これから」と表情を引き締めた。本多も開幕戦で決勝打を放っている。工藤監督は「ライバルが入ることで、より一層、みんながレベルアップを図れる」と歓迎し、川崎には焦らずに調整させる方針だ。

 球団は昨季米国から戻り、最多勝と勝率第1位の2冠に輝いた和田と同様に、成績に加えて若手の見本となる相乗効果を期待する。川崎も「うまくなるようなプレーを後輩にしてもらえるように引っ張っていきたい。自信はある」とその役割を自認している。