楽天に新外国人? 楽天梨田昌孝監督(63)が“絶口調”だ。11日、福島・郡山市のヨーク開成山スタジアムでの西武戦は雨天中止となったが、得意のダジャレを披露。3本塁打を放っているリードオフマンの茂木栄五郎内野手(23)を「名前はモギーで」と話し、1~4番までカタカナ打線構想? をぶち上げた。2番カルロス・ペゲーロ外野手(30)の愛称「ペギー」をもじったジョークだが、首位を走り梨田節はもう満開だ。

 郡山、楽天の本拠地・仙台の桜はまだ満開を迎えていなくても、梨田監督は咲き誇るようにダジャレがさえる。2番ペゲーロ、3番ウィーラー、4番アマダー。外国人の話題になると切り出した。「茂木を外国人に入れておこうか。名前はモギーで」。

 もちろんジョークだが、ペゲーロの愛称「ペギー」に引っ掛けた。星野監督時代の13年にはマギー(現巨人)もいた。茂木は「さすが梨田さん。トークが上手。見習いたい」と感心した。下位でも得点できる「切れ目ナシダ」打線が武器。開幕7勝1敗の首位と、ロケットスタートを切って梨田監督は“絶口調”。雨が降り続いた8日のロッテ戦の試合前は、アマダーを空模様になぞらえて「アメダー」と言って笑わせた。

 打率1割台と不調のウィーラー、アマダーには「必ず鳴いてくれる」と話した。「鳴かぬなら、鳴くまで待とうホトトギス」。天下統一のチャンスが来るのを無理せずに待ち、江戸幕府を開いた戦国武将・徳川家康の心境になって、我慢して起用する方針だ。

 ヨーク開成山スタジアムでは、今季限りの引退を表明したBCリーグ福島の岩村選手兼任監督と会った。試合は雨天中止となったが、良~く(ヨーク)考えると、開幕から8試合フル回転のリリーフ陣にはいい休養。梨田監督は「キャンプや練習試合、オープン戦も中止がなかったからね」と恵みの雨と捉えた。

 9日は西武から移籍初登板の岸が、雨中の試合で勝利を挙げて「岸快晴」。今日12日は、Koboパーク宮城に舞台を移して仕切り直し。エース則本が先発し、白星を取りこぼ(Kobo)せない一戦だ。【久野朗】