浜松開誠館野球部(静岡)の非常勤コーチに4月1日付で就任した元DeNA内野手の中村紀洋氏(43)が、浜松開誠館中でも指導を行うことが27日、分かった。プロ入りが同じ91年の佐野心監督(元中日)から依頼され、4月1日付で就任。月1、2回のペースで指導していく予定だが、同校関係者は「時間が合えば、中学の野球部も指導していただく」と話している。

 愛称「ノリ」。日米通算23シーズンで404本塁打、2106安打を放った中村氏の高校野球指導者転身報道は、全国的な話題になった。この日は朝から同校に県内外の報道機関、関係者からの問い合わせが相次いだという。

 中村氏は14年オフにDeNAを退団。その後も現役続行の道を探っていた。一方で小中学生を対象にした野球教室を開校。昨年2月2日には高校、大学の指導資格を回復できる制度で、日本学生野球協会から資格回復を認定されていた。

 中村氏は5月1日に同校で高林一文理事長らに就任あいさつを行い、記者会見で抱負を語る予定だ。