ウイニングボールは今月20日に誕生日を迎える母朱美さん(49)にプレゼントする。東京から父太さん(49)、兄太紀さん(22)と駆け付けた。両親がともに認める「芯の強さ」があるからケガにも耐えられた。関東第一では股関節痛。プロ入り後も右くるぶしの疲労骨折や右肩痛などに見舞われた。ケガを乗り越え、精神的にタフになった。
昨オフに自主トレをともにした先輩岡田からの助言にも必ず自分の考えをぶつけた。今春キャンプでは見て盗んだ中崎流の調整法を取り入れ、安定感につなげた。この日白星を願って、靴もズボンもTシャツもすべて白でそろえるような初々しさを、野球からは感じられない。
5回3失点の粘投に、緒方監督は「よく投げてくれた」と合格点を与えた。今日4日にも選手登録を抹消される見込みだが、再びチャンスは与えられる。「もっともっと自分に自信をつけられるように練習していかないといけない」。初勝利を手に、21歳は力強く前を向いた。【前原淳】
▼プロ4年目の中村祐が初登板を白星で飾った。プロ4年目以上の投手が初登板初勝利は、07年5月25日金森(日本ハム=4年目)以来、10年ぶり。金森は救援勝利で、初登板で先発勝利は03年9月7日石堂(ヤクルト=5年目)以来だ。4年目以上の初登板初勝利はドラフト制後6人目となったが、広島ではドラフト制以前を含めて初。




