お待たせしました! 巨人陽岱鋼外野手(30)が、ロッテ2回戦で移籍1号の2ランをたたき込んだ。15日ソフトバンク戦で頭部に死球を受けたが、2試合ぶりのスタメンで2安打2打点と躍動。チームに今季初の3試合連続2桁安打の快勝を呼び、田口麗斗投手(21)の東京ドーム初完封も力強くアシストした。下半身の張りで出遅れた悔しさを力に変えて打ちまくる。

 全力で打って、守って、走り回れる野球は楽しい。陽岱鋼の心は躍りまくっていた。8回2死一塁。真ん中チェンジアップに体ごとバットをぶつけると、弾丸ライナーが巨人ファンで埋まった右中間席へ飛び込んだ。「もうサイコーの気分。カンペキでした。ハッピーです」。お立ち台でも、移籍後10試合目で初の1発の興奮が冷めやらない。「(坂本)勇人が、特にすごいハイタッチをしてくれて。ありがたかった」。巨人の一員として活躍できた喜びに浸った。