阿部の穴は大きい。打率2割5分だが、10本塁打、38打点とチーム2冠に立つ。3、4月の開幕ダッシュは主砲の絶好調ぶりに引っ張られたもの。逆に5月に不振に陥ると、チームも同調して失速した。

 チームは交流戦で球団史上ワーストの13連敗を喫した。だが底を脱し、最後の2カードはソフトバンク、ロッテを相手に5勝1敗と大きく勝ち越した。上昇気流に乗りかけた中、手痛い離脱となった。

 代役には村田が控える。今季はマギーに正三塁手を奪われ、出場機会が限定されるが、交流戦で3戦連発を放つなど変わらず力量は高い。それでもスタメンに回れば、代打が手薄となり、阿部を欠いた影響は隠せなくなる。高橋監督は交流戦を終え「後半からいい形で打線も守りもできている。この形を続けていきたい」と反攻を誓った。底力が問われる。【広重竜太郎】