西武森慎二投手コーチ(享年42)の訃報を受けて29日、西武出身が多い中日に動揺が広がった。

 森繁和監督(62)はナゴヤドームでの阪神戦前に口を開いた。故人のプロ入り時の西武1軍投手コーチ。「42歳だろ…。教え子で、俺の背番号(11番)も付けた。交流戦のときにここで会ったのが最後。頑張りますと話していたのに。ショックで、まだピンとこない。西武は、優勝はもちろん、CSに出て、あいつの分も辻(監督)がやってくれたらうれしい」と沈痛な面持ちだった。

 森さんのプロ1年目に横浜から西武に移籍し、リリーバー同士で6年間をともにした友利結投手コーチ(49)は「一番身近な後輩の1人。混乱している。受け入れられない。交流戦でしゃべったばかり。西武はみんな仲がよくて、職場というより身内に近かった」と声を震わせた。土井正博打撃コーチ(73)は「気が優しく、いい人間だった。交流戦のときは顔色もよかったが」と無念の表情。奈良原浩内野守備走塁コーチ(49)は「野球に対して真面目で、仕事に取り組む姿勢が素晴らしかった。貴重な人間を失った」と残念がった。