日本愛だけでなく、広島愛にもあふれる。この日、本塁打を打ったバティスタには打席前に助言を送り、4番鈴木とも日ごろから打撃論を交わす。若い選手が多い広島打線の中で「センパイ」と胸を張る大砲の働きで、73試合目で貯金を今季最多20とした。独走優勝の昨季よりも13試合早い大台到達にも、緒方監督は「1つ1つの戦いの結果だから。貯金がいくつとか意識しないでやっていきたい」と引き締めた。【前原淳】

 ▼エルドレッドが自身初の3打席連続本塁打。広島選手の1試合3打席連続本塁打は6月16日丸がソフトバンク戦で記録して以来6人、7度目。同一球団でシーズンに2人が3打席連発は、04年に横浜の内川が5月18日巨人戦、多村が7月17日広島戦でマークして以来9度目で、広島では初。広島は90年5月10日アレンから3打席連発の選手が出た試合に5連敗中で、3打席連発が白星につながったのは65年5月11日興津以来、52年ぶり。

 ▼広島は貯金を今季最多の20に増やした。優勝した昨年の貯金20到達は86試合目で、今年の73試合目は80年64試合目、96年68試合目、87年70試合目、84年71試合目に次いで球団史上5番目のスピード。