ソフトバンクが、8回に出てきた守護神つぶしに成功し、首位楽天に連勝。貯金を今季最多の22にした。岸に7回まで3安打に封じられたが、8回に一変した。1死一、二塁から柳田の適時打で1点差に迫ると、楽天は2番手で松井裕を投入。失策もあって1死満塁。松田、中村晃が2者連続適時打で襲いかかり、3点を奪い逆転に成功だ。

 今季、松井裕にはこの試合まで5試合5回1/3で4安打無失点、3セーブと抑えられていた。相手の“顔”を打ち崩した中村晃は「とにかくみんなでつないだチャンスだったので、必死に食らいついていきました」と胸を張った。工藤監督も「厳しい試合を乗り切っていくと力になる。この3試合、いい戦いができた」と、4番内川を休養させての逆転勝利を喜んだ。

 ◆ゲーム差 パ・リーグは2日、1位と2位のゲーム差が「マイナス0・5」となった。勝率では楽天が上だが、貯金(勝数-敗数)は楽天21でソフトバンク22。ゲーム差は上位との差を示す目安の数字で、首位とAチームとのゲーム差は(首位チームの貯金-Aチームの貯金)÷2で計算する。順位は勝率で決めるため、試合数や引き分け数の関係で「マイナスゲーム差」が生じることがある。