日本ハム大谷翔平投手(23)が、2年連続のホームランダービー優勝、MVP獲得へ意気込みを示した。13日、遠征先の大阪から第1戦が行われる名古屋へ移動した。今季は打者で17試合、投手としては1試合の出場。右足首痛で出遅れ、4月には左太もも裏に肉離れを負った。それでも、ファン投票で球宴に選出された。「ファンのみなさんの期待に応えられるように頑張ります」。恩返しのためにも、今できる最大限のプレーで魅せる。

 昨年はホームランダービー第1戦で初出場初優勝。翌2戦目では球宴初アーチ&猛打賞でMVPを獲得した。ホームランダービーには今年も2日間続けて出場予定。今季初登板だった12日のオリックス戦から中1日ということもあり、試合前の練習中には同行しているトレーナーによる体のチェックも行われる予定だが、バットを持てば手加減はない。栗山監督も「ホームラン競争も、彼が成長できる場。今状態はよくないけど、きっかけにして上がっていけばいい」と期待した。

 試合は1、2打席の出場にとどまりそう。走塁では依然として全力疾走やスライディングなどに制限はあるが、同監督は「自分の表現をしてくれればいい」。昨年も投手で選出されながら指のマメの影響で投げられず、打者として出場して主役を奪った。

 早ければ今オフにも、ポスティングシステムを利用してメジャー移籍する可能性がある。もしかしたら、最後かもしれない日本の球宴。大谷はどんなプレーで、ファンを楽しませてくれるのだろうか。【本間翼】