中日が終盤に追い上げたが、あと1点届かなかった。

 反撃は0-6の8回からだった。5安打で2点。さらに9回にも5安打で3点。1点差としてなお1死一、二塁でゲレーロを迎えたが空振り三振。三盗した三ツ俣もアウトになり併殺で試合が終了した。

 初回から4点を奪われた先発大野の立ち上がりが響いた。森繁和監督(62)は「あの(阿部の先制犠飛の)1点に抑えておけばな。立ち上がりの走者を置いての本塁打は考えないといけない。できるだけ失点は少なくしてくれれば何があるか分からないからな。最終的にああやって5点取れたわけだから」とぼやいた。再び4位巨人とのゲーム差は1・5に広がった。

 試合序盤から打線が打ちあぐねた巨人のルーキー畠にはプロ初勝利を献上した。中日は4月9日DeNA浜口、5月3日広島中村祐、同10日DeNA平良、同31日ソフトバンク石川、6月14日日本ハム公文に続き、今季6人目のプロ初白星をプレゼントするかたちとなった。【宮崎えり子】