東日本大震災と熊本地震の復興支援を目的とした野球教室が31日、米大リーグの協力を得て東京都内で行われ、レイズなどで活躍した岩村明憲選手(38)が被災地の中学生ら約40人を指導した。

 宮城県石巻市の蛇田中学校、熊本市の九州学院中学校の野球部員らが参加し、キャッチボールなどの指導を受けた。九州学院中2年の岩永真拓さん(14)は「捕球する際の入り方とかがよく分かった」と感謝し、蛇田中3年の佐藤泰然さん(15)は「キャッチボールでも腰を落として待つなど、小さなところを大事にすることを教わった」と振り返った。

 独立リーグのルートインBCリーグ、福島で監督も兼任する岩村選手は「(仙台市が本拠地の)楽天へ入団した2011年に東日本大震災があり、僕自身震災とは切っても切れない関係。とにかく幸せに野球に集中してほしい」とエールを送った。