RF砲が奇跡を導くぞ! 阪神ジェイソン・ロジャース内野手(29)が14日、逆転Vへネバーギブアップを誓った。今日15日から8・5差で追う首位広島3連戦(京セラドーム大阪)。4番を張る虎のパンダは「あきらめていない」ときっぱりだ。好調の3番福留孝介外野手(40)も、大事な3連戦と位置づけてフル出場の構え。3連勝での5・5差接近を目指す。

 首位広島とのゲーム差は8・5ある。だがこの3連戦、2勝1敗なら7・5差だが、3連勝すれば5・5差まで縮められる。虎のパンダは力強く言った。

 ロジャース まだまだ諦めていない。少しでも(差を)縮められるように頑張りたい。

 7月に途中加入した29歳。得点圏打率は3割9分1厘とチャンスにめっぽう強く、7月23日ヤクルト戦から4番に座り続ける。もしR砲がいなかったら、2位も危なかったかもしれない。現在、来日最長タイの2試合連続でノーヒットだが「ガンバリマス!」と日本語でファイティングポーズだ。

 デビュー戦であいさつ代わりの初タイムリーを放ったのも広島戦。野村、大瀬良、福井と今季打率3割1分4厘と得意にする右腕3枚が来るのも朗報だ。4番は燃えに燃えていた。

 3番福留も3試合ともスタメン出場する方針だ。片岡打撃コーチは「昨日(13日DeNA戦)は積極的休養を取ってもらったから。明日から3つは頑張ってもらうよ。打撃練習を見ていても休養明けは振れているよ」と明言した。現在は積極的休養を取り、週3、4試合ペースで出場している。昨季よりもコンスタントな休みが増え、結果も出ている。だが勝負どころの広島戦へ、福留も覚悟を決めているようだ。

 「自分たちがやることをやるだけ」。広島戦に向けてキッパリ言った。9日巨人戦は9回に同点打&激走で勝ち越しの生還。12日DeNA戦では決勝点を通算250号で飾った。特にここ10試合は打率4割3分3厘と絶好調だ。広島戦の今季は打率3割4分5厘、2HR、8打点。データの味方もある。

 7月28日中日戦から始まった球団最長の31日間、27試合の長期ロードは残すところあと4カード。ここまで9勝5敗1分けと奮闘している。3連勝で5・5差まで迫ればコイも慌てる。いけいけロジャース、いけいけ福留。さあ虎の意地の見せ場だ!【山川智之】