楽天が乱打戦に敗れ、西武に4連敗を喫した。8得点を挙げながら、投手陣がダブルスコア以上の大差を付けられる、今季ワーストの17失点。対ソフトバンク戦へ続く上位争い6連戦初戦で、大きくつまずいた。梨田監督は「展開的にどうしても四球が絡んできたからね」と与四死球13を嘆いた。

 初回が象徴していた。先発は、BCリーグ富山から6月に加入した新外国人コラレス。今日16日には大砲ペゲーロがケガから復帰するため、外国人枠を考えれば使い時はこの日しかない。“ストップ・ザ・レオ”の秘密兵器になったら御の字…と送り出すもストライクが入らない。いきなり2度の押し出しを含む5四死球4失点。「何も言えることがないよ。みんなに申し訳ない」。1回裏だけで44球を要した。

 負の連鎖はマウンドの主が代わっても断ち切れない。同点の5回から3番手で登板した森原は、6回にまさかの1イニング3被弾4失点。指揮官は「あんまり回をまたがせてないんでね」と思いやりつつも「1イニング3発は、ちょっと論外」と投壊ぶりに頭を抱えた。

 それでも一時はオコエの3点二塁打などで追いついた。打ちまくったが、それ以上に打たれ続けた。1試合限りで、再び首位から陥落した。【鎌田良美】