DeNA山崎康晃投手(24)が無死満塁からサヨナラ勝ちへつないだ。

 2-2の9回に登板。先頭ゲレーロと福田から2連打浴び、敬遠気味の四球で無死満塁とすると「スコアリングポジションに入ってからギアが上がるタイプ」とスイッチが入った。打ち気の高橋を三邪飛に打ち取り、代打の遠藤を空振り三振。最後の松井佑も空振り三振で、切り抜けた。

 ツーシームが抜けて、連打されると、途中出場の嶺井博希捕手(26)から声を掛けられた。「1点も4点も一緒だぞ」。それで「目が覚めた。(ツーシームを)ショートバウンドするくらい投げきることが解決策の1つ」と、窮地で活路を見いだした。実際に、直球で押しながら、最後の松井佑からはショートバウンドで三振を奪った。

 9回裏にサヨナラ勝利で3勝目。力強い直球と沈むツーシームを武器にクローザーを担う。「球種の少ない投手なので、そういうところを磨いていかないと食べていけない世界。苦しい展開を抑えられたことが自信になる」と手応えをつかんだ26球だった。