阪神-広島19回戦(京セラドーム大阪)の7回表の広島の攻撃で、リプレー検証を巡って両軍監督が抗議する一幕があった。広島2点リードの2死一、三塁の場面。代打岩本が左翼線方向に放ったフェンス直撃の打球にファウルの判定が下された。緒方監督が抗議に出たが、一塁の丹波責任審判は「抗議は関係なく、我々もリプレー検証すべきと判断した」と説明。検証の結果、打球は左翼線に「オンラインだった」(丹波責任審判)とフェアに覆り、三塁走者が生還した。

 だが二、三塁での再開宣告に、緒方監督が三塁走者だけでなく、一塁走者もホームインできていたと抗議。審判団は一塁走者は本塁にかえれなかったと判断したとし、緒方監督に「検証後の判定に抗議は認められないルールがある。あれ以上抗議すると退場になる」と伝え、緒方監督も引き下がった。

 ほぼ同時に金本監督も「フェア、ファウルの判定にリプレー検証はあるのか」との趣旨で抗議に出たが、審判がリプレー検証すべきと判断した事象については「ある」とし、金本監督も引き下がった。