ソフトバンクの「勝利の方程式」の一角を担うセットアッパー森唯斗投手(25)が好救援で白星を手にした。同点の6回2死一塁の場面で嘉弥真からスイッチしマウンドへ。いきなり小谷野に左前に運ばれ一、二塁のピンチとなったが、熱く冷静に、続く中島を自慢のカーブで空振り三振に仕留めた。「0点で抑えて(ベンチに)帰ったら、味方が点を取ってくれると思った。絶対に0点で抑えようと思った」。回またぎとなった7回はきっちり3人で片付け、岩崎-サファテの必勝リレーにつないだ。

 節目の登板だった。この日が今季50試合目。入団から4年連続で50試合の登板となった。「チームの雰囲気がいいので、それに乗っていい投球をしようと思っています。1試合1試合チームが勝てるように頑張りたい」。6回裏に松田の決勝弾が飛び出し、5月27日の日本ハム戦(札幌ドーム)以来の2勝目が転がり込んだ。

 「50試合? あまり気にしていない。しっかりやるだけです」。V奪回へ向けタフネス右腕は、勝利のバトンをつなぎ続ける。【佐竹英治】