阪神藤浪晋太郎投手(23)が17日、再び出場選手登録を抹消された。82日ぶりの復帰戦となった前日16日の広島戦(京セラドーム大阪)では4回2/3を7安打3失点。107球を要して、7四死球と制球力の向上を見せつけることはできず、わずか1日で再度2軍調整となった。

 香田投手コーチは「感覚というか、昨日以前のところに戻してほしい。ずいぶん良くなって1軍に来たんだから」と、降格の理由を説明した。加えて、再昇格の時期については「なるだけ早くというのはあるけど…。1イニングとか2イニングというのを複数回投げて、それを何回か投げてですかね」と、2軍では短いイニングでの起用を示唆した。これには掛布2軍監督も「先を見越した調整をしないといけない。(前回に降格した)5月のときとは全然違う。(再昇格までに)短いイニングで1、2回投げさせないとね」と23歳右腕の再復帰プランを示した。

 この日は、キャッチボールやランニングを行い、状態を確認。練習を終えた藤浪は「今日は、ちょっと。すみません」と一言だけ残して引き揚げた。藤浪は、19、20日に行われるファーム交流試合の日本ハム戦(新潟三条)には同行せず、2軍の投手残留練習で調整する予定。金本監督は「次はありますよ」と話し、再びチャンスを与える考えだ。迷える23歳は、再び鳴尾浜で汗を流して、早期復活を目指す。【真柴健】