1、2回と先頭の出塁を許しながら後続を断った。1回1死二塁はバレンティンをスライダーで遊ゴロに、山田は同じくスライダーで空を切らせた。2回無死一、二塁では、下位打線に走者を進める打撃すらさせなかった。菊池のソロで先制した直後の6回は中軸をこの日2度目の3者凡退に切り、試合の流れを完全に引き寄せた。
ピンチになっても、心だけでなく、体もぶれなかった。登板前のルーティンで必ず最後に左投げで終える。ダルビッシュ(ドジャース)を参考にした。「やってみたら、体の中で変わっていくのが分かった。今は左右のバランスを意識している」。2軍ではテークバックの取り方を矯正。体の開きが早くなる悪癖を修正した。フォームの安定感が無四球につながった。
先発ローテ復帰をグッと近づけた。「アピールできるチャンスだったので、何とかものにできれば。目の前の試合を大事にやっていきたい」。この日2軍で好投のジョンソンに復帰のめどが立った。福井の抹消で空いた1枠に、21歳右腕が名乗りを上げた。緒方監督は「もちろん次回も投げさせる。こうやって1人、先発の投手が結果、内容を残してくれたのはチームとして大きい」と期待する。自力でマジックを1つ減らし、25とした。復帰間近の大黒柱に加え、生きのいい若い力が1軍に加わった。【前原淳】




