仙台育英の逆転サヨナラ劇が、同校から約200メートルの距離にあるKoboパーク宮城の試合も止めた。

 3回表2死二、三塁、打者中村晃、カウント1-1の場面。則本が投球動作に入ろうとすると、スタンド全体が急にざわつき、石山球審がタイムを宣告。場内が静まり返るまでの約10秒間、試合が中断した。仙台育英が勝利を収めた瞬間の出来事で、スタンドの観客が試合結果を携帯電話などで知ったためとみられる。石山球審は「そういう(試合をやる)雰囲気ではなかったので、落ち着くまで待とうと思った」と説明した。

 ソフトバンク上林は、母校仙台育英が逆転サヨナラ勝ちで大阪桐蔭を下し「球場がざわついた時は何が起きたのか分からなかった。ベンチでは、時間的に育英が勝ったんじゃないかという話をしていた。守備につく時に楽天ファンの方が『育英勝ったよ』と教えてくれた」。