ショックを振り払う投球を見せられるか-。2軍調整中の阪神藤浪晋太郎投手(23)が今日22日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦(鳴尾浜)に登板する。1軍は27日巨人戦(東京ドーム)の先発が不透明で、結果を残せば最短の10日間で1軍に復帰する可能性も出てくる。27日は今季1軍登板がない榎田大樹投手(31)も先発候補に挙がっており、藤浪の投球内容が注目される。

 藤浪が1軍復帰をかけたマウンドに上がる。今日22日の2軍ソフトバンク戦にリリーフで登板予定で、これが再昇格への第1関門になる。ヤクルトの2軍施設である埼玉・戸田球場で1軍投手練習に参加した香田投手コーチは「結果、内容はもちろん、投げている姿だとか(大事)」とチェックポイントを説明した。

 ショックを振り払うような投球が求められる。藤浪は82日ぶりの1軍復帰戦となった16日広島戦(京セラドーム大阪)で4回2/3を7安打3失点。107球を要して7四死球と苦しみ、一夜にして2軍にUターンとなった。ファームではブルペン投球などでフォームを修正。準備を整えてきた。

 開幕からフル回転してきたメッセンジャーの離脱により、先発ローテーションの台所事情は苦しい。もし、藤浪が今日22日の登板で首脳陣を納得させる投球ができれば、1軍復帰の可能性が高まる。再度24日の2軍戦で調整登板して、27日巨人戦に先発という最短復帰プランも浮かび上がってくる。

 巨人3戦目の先発候補としては、今季1軍登板がない7年目榎田の名前も挙がる。2カ月ぶりの先発登板となった19日の2軍日本ハム戦(三条パール金属スタジアム)で5回1失点と力投。一時はコンディション不良で調子を落としていたが、アピールに成功した。藤浪か、榎田か。いずれにしても救世主としての活躍が期待される。【桝井聡】