豪快アーチで自力Vも復活や! 阪神中谷将大外野手(24)がヤクルト21回戦(神宮)で、3回にチーム単独トップの16号3ランを放ち、自身初の3戦連発をマークした。連勝を飾ったチームは今季最多貯金13で、首位広島が敗れたため、自力優勝の可能性も復活。鯉に6・5ゲーム差とし、遠くかすんでいた背中が見え始めたで~。
完全に主導権を握る1発を豪快に決めた。中谷だ。1点リードの3回だった。2死一、三塁。1ボールからの2球目。ヤクルト星の外角へのスライダーを力強く振り抜いた。神宮の夜空に高く舞った打球はそのまま左翼席に着弾。一気にリードを広げる16号3ランだ。3戦連発だ。しかも、狙い球とは違っていたが、ミスショットすることなく、仕留めてみせた。
中谷 真っすぐ(の)タイミングでいったので、うまく反応ができてよかった。
これで並んでいた福留の1歩先をいく、チーム単独トップの16号。神宮では5発目。本拠地甲子園と並んで球場別最多アーチ。相性のいい球場で、3日連続豪快な花火を打ち上げた。
これには、金本監督も大喜びかと思いきや…、まさかのダメ出しだ。中谷の話題で真っ先に出た言葉は「その後の速い球を打たなアカン。あれを仕留めんと」。指摘したのは、5回1死での第3打席。内角に直球を3球続けられ、空振り三振を喫した。今回の3連発はいずれも変化球を捉えたもの。それだけに内角攻めも当然。その速球を仕留めろ、という金本監督流のハッパは、中谷の能力を評価しているからこそだ。
そして指揮官はこう続けた。「アイツなら、3割40本を目指してほしい。彼なら克服すれば、絶対にできると思う。あの3球、インサイドにやられたのを悔しいと思わないとダメですよ」。06年浜中以来となる阪神生え抜き右打者での20発以上に近づいているが、それにとどまらない成長を願う愛情を言葉に乗せた。
中谷の豪快なアーチで、虎は奇跡への扉を開こうとしている。チームの貯金は今季最多13となり、金本監督は「(貯金は)月間で3つを目標にして、今月もまだ残っているが、最低、それは守るようにやっていきます」と話した。その後、首位広島がまさかの3試合連続サヨナラ負けを喫し、虎の自力Vが復活した。ゲーム差も6・5まで縮まってきた。
中谷は言った。「もっともっと(いい打撃が)増やせるようにしたい」。ミラクル逆転Vのため、指揮官の願いに応えるため、打ちまくるだけだ。【山川智之】
▼中谷が自身初の3試合連続 本塁打。今季の阪神打者では、糸井が4月2日広島戦~同5日ヤクルト戦に3試合連続本塁打したのに続き2人目。中谷は今日25日の巨人戦で、江越が16年4月3日DeNA戦~同9日広島戦に記録して以来の4試合連発に挑む。
▼阪神の自力優勝の可能性が復活した。首位広島が阪神戦の残り5試合に全敗、他球団との22試合に全勝したとすると、最終成績は91勝48敗4分けで勝率6割5分4厘6毛。阪神が残り31戦全勝すれば、93勝49敗1分けで6割5分4厘9毛となり、広島を上回るため。



