中日ラウル・バルデス投手(39)が来季契約へ正念場を迎えた。3回に5安打4失点とつかまり、5回5失点で降板した。

 ここ5試合、1カ月以上白星がない左腕は「3回がすべて。いつも1イニングで試合をつぶしてしまっている。思った通りにいっていない。それであきらめるわけにはいかないんだが」と悔しそうに振り返った。

 友利投手コーチは今後について「いろいろ考えないといけない。夏場に弱いわけではないんだけど、年齢的なものがあるのか、ないのか」と首をかしげた。

 開幕から9試合連続でQS(6回以上、自責3以下)をクリア。中4日の先発もこなし、初の球宴にも選出された。この日で投球回が146イニングになり自身初、チーム一番乗りでシーズン規定投球回に達した。貢献度が高いのは間違いないが、この1カ月の背信投球はマイナス材料になる。

 来日3年目。5勝、6勝ときて現在6勝9敗。今後、来年以降を見据えた戦いに入ることもあり「もし次に投げる機会があれば、1イニングでやられないようにしたい」と自らが置かれた立場も自覚する。西山球団代表は契約の判断について「まだこれから」と話した。11月には40歳となるベテランが厳しい立場に置かれている。【柏原誠】