メッセがCSで帰ってくる! 右足の腓骨(ひこつ)骨折で米国に帰国した阪神ランディ・メッセンジャー投手(36)が、回復手術を受けたことが25日、分かった。早期復帰を目的とした手術で、近日中にも再来日する予定。鳴尾浜でリハビリを行い、10月のポストシーズンに備える。この日巨人に敗れ、再び自力Vが消えたチームを鼓舞するようなおとこ気決断。最悪今季絶望も考えられたが、苦しい台所事情に朗報だ。

 海の向こうで、メッセンジャーが大きな決断を下していた。この日までに、腓骨(ひこつ)骨折の重傷を負った右足の手術を受けたことが判明した。セカンドオピニオンを受けるために16日、関西空港発の航空機で帰国。胸中は、1日も早く、今季中に戦列に復帰したい一心だった。医師らと意見交換し、本人の強い希望で、早期復帰が可能な手術の道を選択した。

 本気だった。メッセンジャーは今月10日巨人戦(東京ドーム)の7回に4番阿部のライナーを右足くるぶし付近に受け、途中降板。病院へ直行して翌11日に出場選手登録を抹消された。松葉づえ姿で遠征先の宿舎を離れることになったが、自らその日の全体ミーティングに参加。「クライマックスシリーズまでに復帰して投球する。それまで待ってくれ!」などと真剣な表情でナインに訴えた。その熱いメッセージにウソ偽りはなかったのだ。

 開幕からフル回転してきたメッセンジャーの離脱で、先発陣の手薄状態は否めない。大一番となった巨人3連戦は中5日の青柳、能見を投入。3戦目はまだ本来の力を発揮できていない藤浪をぶつけるローテを組んだ。無理は承知。メッセがいれば…の思いを誰もが押し込めて戦ってきた。そんな状況で判明した大黒柱のおとこ気決断。試練の夏を迎えた金本阪神にとって、心が奮い立つニュースであることは間違いない。

 メッセンジャーは近日中に再来日し、鳴尾浜でリハビリを開始する予定だ。近くで阪神ナインの奮闘を見守りながら、10月からクライマックスシリーズの登板に照準を合わせる。この日は先発青柳が5回につかまって敗戦へとつながった。首位広島との差は7・5差に開き、一夜で自力優勝が再消滅。3位DeNAとの差は2・5に縮まった。正念場を迎える金本阪神。メッセのおとこ気に応えなければ、男がすたる。

 ◆ポストシーズン日程 リーグ2位と3位が戦う今季のCSファーストステージは、セ・パともに10月14日からスタート。その勝者とリーグ優勝チームが戦うファイナルステージは、同18日から。日本シリーズは同28日に、パ・リーグ球団の本拠地で開幕する。

<メッセンジャーおとこ気メモ>

 ◆中4日 チームが勝負どころに差し掛かると、中4日での登板もいとわない。15年は6度もこなし、うち5試合でクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)を決めてきっちり試合を作った。

 ◆気配り 遠征先では、お世話になっている裏方さんも酒席に呼ぶなど、細やかな心配りを見せる。14年6月の楽天戦では、自身を救援登板してサヨナラ打を浴びた呉昇桓を仙台の街に連れ出し、ねぎらったこともある。

 ◆カツ 今年7月4日、鳴尾浜で2軍の投内連係に志願参加。「若い選手が集中できていない」と、締まらないムードにカツを入れた。不振の藤浪には「コーチのアドバイスに耳をしっかり傾けてほしい。必要な戦力なんだから」と奮起を促すメッセージを送った。