昨季本塁打王が勝負強さを発揮した。日本ハムのブランドン・レアード内野手(29)が決勝打を放ち、楽天の敵地連敗を7で止めた。3-3で迎えた延長10回2死一、二塁。右中間へ勝ち越しのエンタイトル二塁打を放った。フルカウントから135キロ直球を振り抜くと、打球はワンバウンドでスタンドイン。王手をかけている30号アーチではなかったが「来たボールに反応した。打てて良かった」と喜んだ。
ともにクリーンアップを任される「ON」の粘りが大砲に勇気を与えた。延長10回2死走者なしから大谷、中田が連続四球で出塁し、舞い込んだチャンスだった。「前の2人が粘って出てくれたので」と、つながれたバトンを無駄にはしなかった。「自信にもつながる」と好機での一打を振り返った。
杜(もり)の都に強力な援軍が駆けつけている。レアードは前日24日、伊丹から仙台にチームとともに移動。空港の手荷物受取所で1人たたずんでいた。待っていたのはラナ夫人。10分後に到着する新千歳からの便に乗ってやって来た。日本通算100号達成時も「札幌で達成してと言われていた」とのおねだりに応えるほどの愛妻家。ビジターでももらうパワーで、打席で仕事を果たせた。
楽天の敵地で今季7戦全敗だったが、ようやく白星を挙げた。4時間36分の長い試合を経て「チーム一丸となって勝った勝利です」とヒーローインタビューで笑顔。5位で苦しむが、諦めない。助っ人の奮闘がチームを引っ張っている。【保坂果那】



