パンダのお目覚めで、逆襲への勢いも加速するはずや。阪神ロジャースが2回、糸井のアーチで3点を奪った後、右中間へ2点適時二塁打を放った。8月に入ってバットは湿りがちだったが、7回にも二塁打を放ってマルチ安打。8月16日以来の複数安打で状態も上向き。終盤には北條、大山と若手がタイムリーを放ち、主力と若虎がかみ合ってきたぞ。
リフレッシュを終えた、パンダのお目覚めだ。4番に座ったロジャースが、再び調子を上げてきた。まずは2回だ。糸井の先制弾でつかんだ流れを離すまいと懸命に腕を伸ばし、バットを前に出した。「単純に積極性を失っていたので、シンプルに考えて思い切っていこうと考えていました」。1打席目は先制機で空振り三振に倒れた。2度同じ失敗はしない。2死一、二塁で2球目を捉えた打球は右中間への2点二塁打となった。
大振りにならず、しっかり仕留め、主導権をがっちりつかむ一打。金本監督も「あの回は5点入ったので、みんながそれぞれいい仕事、役割をちゃんとしてくれた」。4番として打点を挙げた助っ人の打撃を含め、たたみかけた攻撃に指揮官の笑みがこぼれた。
いよいよ不振ともオサラバしそうだ。19日の中日戦から3試合連続でスタメンを外れていた。来日直後の7月は、打率3割4分2厘と、自慢のバットで猛アピールしていたが、8月は試合前の時点で、打率1割8分5厘と苦しんでいた。だが、7回にも左翼線に二塁打を放ち、16日広島戦以来のマルチ安打。出場3試合連続安打で、同2試合連続タイムリーを記録。「真芯ではなかったけど、それなりのスイングができた」。ヒットを生む打撃を取り戻しつつあるからこそのコメントだ。
そんなロジャースだが、米国から日本に戦いのフィールドを移してからも、体形維持には工夫を欠かさない。環境が変わっても、食事にこだわりがある。「ステーキとかも好きなんだけど…。グリルチキンが好物なんだ。筋肉に変わるって聞いてから、鶏肉を好んで食べるようにしているんだ」。自己管理ができる優良助っ人なのだ。疲れの出る夏場だが、スタミナは万全の状態に持ってきている。「最後の最後まで、強いスイングができるように心掛けています」。虎のミラクルには、パンダの力が欠かせない。【真柴健】



