阪神先発能見が約2カ月ぶりの勝利に酔いしれた。立ち上がりから敵の懐を突く。1回、先頭陽岱鋼から徹底していた。初球内角直球。2球目内角直球。これで追い込むと足元へのスライダーで誘い、最後は内寄りフォークで空を切らせた。
4回には3安打を集中されて3点を失ったが、大量5点の援護に守られ、7月1日ヤクルト戦(甲子園)以来、7戦ぶりの今季4勝目だ。「今日に関しては攻めの気持ちで投げました。良かったです」と笑顔で球場を後にした。右打者の内角をえぐる。これが、この日の最大のテーマだった。
真夏の決断が、苦闘の表れだ。開幕から投手板の三塁側から投げていたが12日DeNA戦から一塁側へ。この日も右打者の内角に伸びるクロスファイアが効いた。「最近、ずっと、しっかり投げられている。あまり逃げることなく」。若き日の武器を、再び生かしている。5回3失点で継投策に入った金本監督も「僕は一番うれしいのは能見。やっと勝ちがついてくれて」と喜ぶ。通算100勝まで残り4つのカウントダウン再開だ。【酒井俊作】



