阪神北條は殊勲の一打で流れを取り戻した。5点リードから2点差に迫られ、巨人ペースに傾きつつあった7回2死一、二塁。2ボール1ストライクから、外寄りに浮いたカーブを左前に運んだ。「真っすぐが続いていたのでカーブ、スライダー系をイメージしていました」。狙い打ちのタイムリーを決め、終盤の追加点劇を呼び込んだ。
経験値は上がっている。タイムリーの直前、2死二塁から前打者の6番鳥谷が敬遠気味の四球で歩かされたのも織り込み済みだった。「大体、予想はしていた」。今季は開幕スタメンを任されながら、不振で出場機会を失っていった。糸原、大和の負傷離脱により、再び遊撃レギュラーの座を奪うチャンスが巡っている状況。「(数字は)あまり気にせずやっているんで。1打席ずつ、集中してやっていきたいと思っています」。本人は謙虚だが、これで11試合連続安打だ。
金本監督は「ちょっと開きが早く、バットが体から離れている。外回りしているというか。まだ、彼の良さは出ていない」と指摘しながらも「その中でのタイムリーは大きい。一番、点がほしいところで、右のスリークオーターからしっかり打ったので」と評価。鳴尾浜で出番を待ち続けた目は今、ギラつきが増している。【佐井陽介】



