広島先発の薮田和樹投手(25)が、中日打線を7回2安打2失点に抑え、リーグトップの巨人菅野に1差に迫る12勝目をマークした。フォームのバランスを修正するなど苦しみながらの投球だったが、4回の福田の2ランのみに封じた。投球回数も100回をクリア。横浜ではDeNAに3戦連続サヨナラ負けしたが、地元に帰って連勝。優勝マジックを「20」に減らして再加速だ。

 12勝目は、苦しみながらつかみ取った。7回2安打2失点。4回に福田に浴びた2ラン以外は中日打線に点を与えなかった。結果だけ見れば先発の役割を十分に果たしたが、本人は納得していなかった。

 薮田 序盤から感覚がよくなくて…。後半にかけていい感覚が戻ってきましたが、どこがどうだったのかしっかりつかめてないので、後で(VTRなどで)確認します。

 そう振り返った通り、立ち上がりからフォームのバランスが悪く、苦戦した。ノーワインドアップで入ったが、しっくりいかずに2、3回はセットポジションに変更。4回から再びノーワインドアップに戻した。徐々に腕が振れるようになり、5回以降は四球もなかった。

 畝投手コーチは「自分の思い通りの球は投げられていない。入り方がバラバラで、後半の方がスピードも出て変化球も切れていたくらい。2点で抑えたけど、満足せずやってほしい」とコメント。期待するだけに、注文も忘れなかった。緒方監督も「今日はちょっとバランスが悪かった。中盤から少し修正できたんじゃないかな。それは、彼にとって大きな収穫になったと思う」と話した。

 試合中に試行錯誤しながら、なんとか試合をつくった。2回1死満塁の打席は一ゴロ。併殺打になりかけたが全力疾走で防ぎ、直後の田中の満塁弾を呼び込んだ。巨人菅野に1差に迫る12勝目には「中継ぎでの3勝があるので、次は先発での2ケタ勝利を狙いたい」ときっぱり。今季は中継ぎからのスタートで「ひとつの目標だった」という通算投球回数100イニング(100回1/3)もクリアした。

 横浜でDeNAに3戦連続サヨナラ負けの屈辱を味わったが、ホームに帰ってチームは連勝。マジックも「20」となった。連覇へ、再び加速する。 【高垣誠】