同期のエールが胸に刻まれている。打率4割をマークしていた近藤が腰の手術のため6月で離脱。入院中は電話などで連絡を取り合った。「電話を切る時に毎回『頑張ってね』と言ってくれた」。好調だっただけに、途中離脱を余儀なくされた無念さがわかる。復帰を目指す同期の分も、プレーで結果をという思いが募った。

 今季はキャリアハイを更新し続けている。昨季12試合だった出場試合数は、この日で83試合。シーズン残り32試合、フル出場を果たせば規定打席到達も見えてくる。成績とともに人気も上昇中。9月に開催される「プレイヤーズスペシャル」では注目選手の1人に選ばれ、「理容組合北海道日本ハムファイターズ後援会」による今年のヘアデザインのモデルにもファン投票で決まった。「1戦1戦勝ちにこだわってやっていきたい」という6年目の24歳は、一戦ごとに存在感を増している。【保坂果那】

<日本ハム松本の今季ブレーク>

◆昨季まで…12~16年シーズン通算25試合37打数7安打2打点、打率1割8分9厘

 ▼初出場 13年10月4日ソフトバンク戦「8番三塁」で初先発

 ▼初安打 15年4月17日楽天戦9回1死から代打で右前打

 ▼初打点 16年4月15日ロッテ戦2回1死満塁から右前に2点適時打

◆今季…17年シーズン通算83試合(先発65試合)273打数79安打22打点4本塁打、打率2割8分9厘

 ▼初本塁打 4月25日ソフトバンク戦3回にプロ1号3ラン。8回もソロ弾で1試合2発

 ▼初猛打賞 6月14日中日戦で6回右前打、7回左前打、延長11回左前打

 ▼初サヨナラ打 7月20日楽天戦3-3の延長11回裏1死一、三塁から二塁への内野安打で