巨人村田が“男の勲章”で星をつかみとった。8回無死、DeNA3番手平田から左腹部に死球を受けて出塁。プロ野球史上4人目の通算150死球となった。代走に送られた重信が、長野の右前適時打で生還。貴重な追加点へと導いてみせた。「誇れることでもないけど勲章ですね。ヒットだけじゃなくて死球でも点が入るしね」。当たり前のように痛みを押し殺した。

 超ファインプレーでもエース菅野をもり立てた。7回2死二塁のピンチで桑原の三塁線へのライナーをジャンプ一番で好捕。グラブを目いっぱい突き上げ、体重92キロの肉体が華麗に舞った。昨季を含む3度、ゴールデングラブ賞に選出された、いぶし銀の守備力がチームを救った。「CSを争っている中で集中して緊張感をもって野球ができている」。ペナントレースの勝負どころでベテランが存在感を際立たせている。

 ▼通算150死球=村田(巨人) 1日のDeNA21回戦(横浜)の8回、平田から死球を受けて記録。プロ野球4人目。初死球は横浜時代の03年4月12日のヤクルト2回戦(横浜)。