今秋ドラフト候補の宮本丈内野手(4年=履正社)擁する奈良学園大が、大市大に敗れ初戦を落とした。2回に先制され、3回に勝ち越すも、5回に同点。最終回に3四球がからみ、勝ち越された。

 3打数1安打だった宮本は、8月29日まで台湾で行われていたユニバーシアード競技大会から、31日に帰国したばかり。直前の練習は前日1日だけだったが「これっていうのがないまま今日になってしまった。ここから良くなるように、つめてやっていかないと」と反省した。ユニバーシアードでは世界一に輝き「マウンドに集まって、景色は最高でした」と人生初の優勝を存分に味わった。そんな最高の経験を持って臨んだ初戦に敗れ「まずはリーグ戦で巻き返せるように、4年が引っ張らないと」と反撃を誓った。

 宮本の背番号は「1」から今秋「33」に。小学2年の時に野球を始め、小学3年の時に初めてもらった背番号が「33」だった。野球が楽しい、うまくなりたいと思っていた初心に帰るつもりだ。この日の1安打でリーグ通算98安打とし「まずは100安打。ドラフトにつながる最高の集大成にしたい」と成長の証しを結果で残す。