日本ハム大谷が今季初の1試合2本塁打で大勝に貢献した。初回はバックスクリーン右へ先制6号2ランを運ぶと、4回は「打った瞬間は切れないだろうと思いました」と、右翼ポール直撃の7号2ラン。試合中盤で大勢を決定づける、価値ある2発だった。球場にはメジャー11球団のスカウトが集結していた。その前で、あらためて野手としても類いまれな能力を持つことをアピールした。

 それでも、満足はしない。2三振も喫しただけに「内容的には良くない打席がある」と、反省する。栗山監督も「普通かな」と評したように、想定内の活躍。だから、ヒーローインタビューも今季は1度も受けていない。この日も、もちろんなし。9回に左足甲付近に死球を受けたが「全然大丈夫です」。投手としても完全復活が近い二刀流は、やはり規格外だ。