日本ハム大田が今季6度目の猛打賞で打線を活気づけた。4回、一挙7得点のビッグイニングの口火を切った。1死からレアードが二塁打で好機をつくると、続いた。初球の141キロ直球を振り抜いた。詰まりながらも中前に運び、3点目のタイムリー。「ここ4試合タコっていた(無安打だった)ので打ててよかったですね。初球から迷いなく振っていけた結果」と納得の一打。後続の連打、さらに大谷のトドメの本塁打につなげた。

 嫌な雰囲気を自らのバットで振り払った。2点リードの2回先頭、この打席も初球打ちだった。三塁打でチャンスメークしたが、3年目以内の若手がそろう下位打線が好機を生かせず、3者連続凡退で無得点に終わった。流れが相手に傾きそうな拙攻となったが「チャンスで毎回毎回打てるわけじゃないから」。それでも次の打席では、自身にかかったプレッシャーに打ち勝つ強さを見せた。

 今季、対西武の敵地で8戦全敗で臨んだ一戦。初勝利へ導く猛攻を先導した。「考えすぎると小さくなってしまうので、何も考えずに思い切って」と大田。持ち前の大胆さで積極的に攻め続ける。【保坂果那】