独立リーグ「ベースボール・ファースト・リーグ」兵庫で奮闘中の井川慶投手(38)も、かつてのチームメートの阪神鳥谷の2000安打達成を祝福した。

 井川 ルーキー時代から一緒。打てない時期の試合後にしっかりトレーニングをしている姿を見ていたので、いつか1軍で活躍すると思っていました。本当に素晴らしいことですね。

 自分のことのように喜んだ。井川は97年ドラフト2位で水戸商から阪神に入団。03年ドラフトで早大から入団してきた鳥谷の2学年上にあたる。04年から06年までともにプレーし、岡田監督のもとリーグ優勝した05年は、井川は左腕エース、鳥谷は主に2番打者としてチームを支え、勝利の美酒を分かち合った仲だ。

 苦しかった時期も知っている。「(打てない時など)ファンからの罵声とかにも耐え続けてきたのも見ているので、本当にうれしいです」。自身はメジャー挑戦を経て12年にオリックスに入団し、日本球界に復帰。鳥谷とは13年交流戦で3打席対戦し、2安打を許している。「オリックス時代、1~2本貢献しましたね」。懐かしそうに笑った。

 井川は8日、マジック2で勝てばリーグ優勝が決まるナイターの06ブルズ戦(三田)に先発。7回無失点と好投したが、7点リードの9回に救援陣がまさかの10失点で逆転負け。優勝はお預けとなった。だが、届いた鳥谷快挙の知らせに、心を新たにしていた。