中日はセットアッパー谷元が2点差をひっくり返され、12球団最多36度目の逆転負け。借金は最多更新の18になり、5年連続の年間負け越しが決まった。

 7回1死一、二塁。谷元が投げたカウント3-1からの直球は真ん中へ。飛球はバックスクリーンに消えた。松山の適時打で1点差にされ、失った流れを取り戻せず岩本に逆転3ランをくらった。

 「任せてもらっている責任があるのに。申し訳ないです」。7月末に日本ハムから移籍。中日での14登板のうち、半分の7試合で失点。セ・リーグに移り、本来の安定感を見せられていない。森監督は「交流戦でやっていても、頭の中の打者(のイメージ)や捕手のサインとか違うこともある」と擁護した。

 プロ初先発の三ツ間が5回3失点と粘った。3回までに4点を奪って逆転したが、結果的には広島に横綱相撲を許した。指揮官は「優勝争いもしていないのに、これだけのお客さんが見に来てくれていることを忘れてほしくない」とナインに訴えた。【柏原誠】