日本ハム大谷翔平投手(23)が、楽天21回戦(札幌ドーム)で5回2/3を1安打無失点に抑え、今季初勝利を挙げた。80球の球数制限の中で、最速163キロをマーク。球団から今季終了後の大リーグ移籍を容認されており、メジャー16球団32人の編成担当が見守る中、順調な回復ぶりを見せた。

 札幌ドームのバックネット裏には、前回登板より2球団10人多い、メジャー16球団32人が詰めかけた。あるナ・リーグ球団のスカウトは「右には大きなスライダー、左には短いカッター、スプリット(フォーク)も良かった。投球の試合勘も、良いように見える。今年は、あまり投げてない割には球が良かった」と評価した。

 別のナ・リーグ球団のスカウトは「良かった。(他の選手と)比べられない。(投打)両方やれる」と太鼓判を押すなど、既に復調している野手だけでなく、この日の投球を受けて投手としての評価も上がったようだ。

 レイズはブルーム編成部上級副社長とナンダーGMが来日予定だったが、大型ハリケーン「イルマ」の影響で来日できなかった。マリナーズはディポトGMが視察したが、大谷の降板後はノーコメントで試合中に球場を後にした。