阪神糸井嘉男外野手(36)が14号2ランで一矢報いた。

 9回無死一塁。巨人篠原の内角高めのストレートを完璧に捉え、右翼席中段まで運んだ。「明日は菅野君なので、総力戦で勝ちたい」と下を向くことはなかった。それまでの4打席は走者を置いた場面だったが、いずれも凡退。チームも毎回安打ながら得点が入らず、屈辱の完封負けを喫する寸前だった。それだけに次の試合へつながる1発となった。

 この一撃で10試合連続安打をマーク。一時は2割6分台だった打率も、13日試合終了時点で2割9分3厘まで上昇。2年連続の3割到達も見えてきた。