中日白井文吾オーナー(89)が、ゲレーロの引き留めに自信を示した。13日、都内でオーナー会議に出席後「ゲレーロは出さないよ。私は交渉したことがないが、残るものだという前提でやっているから」と口調を強めた。

 12球団トップの33本塁打を誇る主砲。1年契約が切れる今オフの去就が注目されている。近日中に代理人を通じた交渉が始まるが「彼もいい球団に残りたいでしょう。外からみても、うちはいい球団らしい。大事にしてもらえるから。外国から来た人には心地のいい球団なんだ」と手応えの根拠を明かした。

 焦点は契約条件になる。今季年俸は推定1億5000万円プラス出来高払いだが、争奪戦が過熱すれば、それ以上の攻防になるのは確実。西山球団代表によるとゲレーロは日本球界、中でも中日を第1希望で考えている。補強資金についてオーナーは「今年、どれくらいかかるのかは聞いていない。頑張って出すほどのゆとりはない」と笑うが、できる限りの対応で流出阻止を図る。【柏原誠】