西武菊池雄星投手(26)が初の投げ合いとなった楽天岸との投手戦を制し、リーグトップタイの15勝目を挙げた。

 立ち上がりから落ち着いたマウンドさばきをみせた。1回1死から山川の失策で出塁を許すと、中川に左中間を破られ、いきなり1点を失った。さらに源田の挟殺プレー間の落球(記録は失策)で一、三塁のピンチを背負ったが、「状態はブルペンからよかった。集中力を切らさずにいけば、いい試合が出来ると切り替えた」。ウィーラーを投ゴロ、アマダーを右飛に仕留め追加点は与えず、味方のミスをカバーした。

 その後もピンチは背負ったがホームは踏ませず、8回4安打1失点(自責0)の好投。3位楽天とのゲーム差を3・5に広げた。昨季までチームメートだった岸との投げ合いは「不思議な感じがしましたけど、やっぱりすごい投手。ずっと追いかけてきた先輩ですし、絶対勝ちたいと思っていました。チームもこういう(2位争い)状況でプレッシャーもありましたが、楽しんで投げられました。こういう試合で(勝てて)成長させてもらえたかな、と思います」と、充実の表情をみせた。

 チームは引き分けを挟んで楽天戦10連勝。「(岸は)野球だけじゃなく、人としてもお手本。これからも追い続けていきたい」と、さらなる成長を誓った。