今季初の中5日で力投した岸に応えられなかった。楽天が“天敵”西武菊池をまたも攻略できず、2位争いで3・5ゲーム差をつけられた。援護は敵失が絡んだ初回の1点のみ。梨田監督は「中5日で120球以上投げたんだから立派。岸の時は本当に点が入らない。申し訳ない試合が多すぎる」とうなだれた。

 岸にとって菊池は、古巣で7年間ともにプレーした後輩。移籍後初の投げ合いに当然「意識はしてました」。立ち上がりの3球で3連打され、先制点を与えたが、以降は8回まで2失点でこらえた。成績を見れば十分な数字だが「相手が(菊池)雄星と考えれば…」。打てないなら抑えるしかない。1点が重くのしかかった。先発試合は4戦連続で自責点2以内に抑えながら、自身6連敗。8勝9敗とついに負け越した。

 これでチームは3連敗。西武戦は8月から1分けを挟んで10連敗となり、菊池との対戦も年をまたいで10連敗になった。梨田監督は「三振も多いし、なかなかとらえきれない。連敗は痛い。昨日勝っておけばまた変わっただろうに…」と歯切れが悪い。ちょうど1カ月前の8月14日には首位だった楽天が、2位争いからも後退した。【鎌田良美】