ロッテ平沢大河(19=仙台育英)が9回2死、楽天小野から1号ソロを放った。低め148キロを振り抜き、右翼席前列へ放り込んだ。2年目で飛び出したプロ1号。地元宮城での1発に、楽天ファンからも歓声を浴びた。「親(父政幸さん)の前で打ててよかったです。(楽天ファンの)声援は聞こえました。うれしいです」。チームは大敗したが、素直に喜んだ。

 これまでは、真っすぐに差し込まれることが多かった。速球に振り負けないことを課題に、2軍では大村打撃コーチとマンツーマンで打ち込んできた。暇があれば、1人でも素振りやティーを繰り返した。そんな姿に、福沢2軍監督は「あんな野球小僧は、久しぶりに見ました」。努力が実ったが、平沢は「自信になります。でも、まだまだ対応できていない。継続しないといけない」と、浮つくことなく言った。