ヤクルトの来季監督に前監督の小川淳司シニアディレクター(SD、60)の復帰が決定的となっていることが25日、分かった。

 シーズン終了後に発表される見込みで、球団は最終調整を進めている。この日、神宮球場で行われた巨人戦の前に取材に応じた小川SDは「言えないことはある。人事のことは特に言えない」と話すにとどめた。

 今季のヤクルトは7月に47年ぶりの14連敗を喫するなど不振が続き、8月22日に真中満監督が今季限りでの辞任を表明。当初は高津2軍監督の内部昇格が有力だったが、経験豊富な小川SDの再登板が浮上した。

 チームはこの日、巨人に敗れて92敗目。残り5試合で球団最多タイの94敗到達も見えてきており、根本的な戦力の底上げが必要と判断された。

 ◆小川淳司(おがわ・じゅんじ)1957年(昭32)8月30日生まれ。千葉県出身。習志野3年時に春夏連続で甲子園に出場し、夏は優勝投手。中大で外野手に転向。河合楽器を経て、81年ドラフト4位でヤクルト入団。92年、角とのトレードで日本ハムに移籍し、同年引退。93年にスカウトでヤクルト復帰。96年からコーチ、2軍監督などを歴任。11年から14年まで1軍監督を務め、現在はSD。