球団から戦力外通告を受けたロッテ柴田講平外野手(31)が3日、心境を語った。

 1年前にも阪神を戦力外となり、入団テストをへてロッテ入り。だが、今季は17試合の出場にとどまり、打率1割2分1厘。武器の足も1盗塁だった。

 それでも、柴田は「すがすがしい気持ちです。1年前は涙だったんですけどね」と気丈に話した。

 阪神を戦力外となり、「もっとやれたことがあったはず」と後悔が残ったという。「それを糧に、今年はやりました」。試合に出なくても、ベンチで声を出し続けた。最下位のチームは暗くなりがちだったが、貴重なムードメーカーとして盛り上げた。

 この日、戦力外を伝えた林球団本部長からも「(ムードメーカーとして)ありがたかった」と言われた。「プレーでは貢献できなかったですけど、やってきたことは間違いじゃなかった」と思えた。

 今後については「すぐには決められない」と未定だ。ただ、こう続けた。「力は出せなかったけど、後悔はしてません。ロッテに来て、野球を始めてから初めて、マイナスな気持ちになることがなかった。毎日が楽しかったです。野球をできる喜びがありました」と笑顔だった。