ドラ1が武者修行に出る。巨人吉川尚輝内野手(22)が11月下旬から台湾で行われるウインターリーグの派遣メンバーに入っていることが6日、分かった。今季は、けがで出遅れたこともあって1軍出場は5試合にとどまり、定位置確保には程遠かった。来季は正二塁手を狙う若武者が、異国の地でたくましさに磨きをかける。

 つかみ始めたイメージを来季へとつなげる。最終戦となった3日ヤクルト戦(神宮)で、今季2度目のスタメン出場のチャンスを生かした。プロ初安打を含む3安打、1盗塁と存在感をアピールした。「気持ちを切らさずに思い切っていけた」と一定の手応え示すと、高橋監督からも「軽快な動きで、来年に楽しみなバッターだと思う」と期待をかけられた。

 チームにとっても、正二塁手の台頭は必要不可欠な要素になる。今季前半戦は中井が中心に守ったが、固定には至らず。後半戦は村田を三塁に配置し、三塁からマギーを二塁にシフトした。チーム屈指の身体能力を誇る吉川尚にも、定位置奪取のチャンスは十分にある。昨年は宇佐見、重信ら、一昨年は岡本らが派遣された台湾で、ドラ1が実戦を積む。