この日が引退登板だった阪神安藤優也投手(39)は8回に登板し中日石川に被弾したが1死を取って笑顔でマウンドを去った。試合後の会見は以下の通り。
-今の心境は
安藤 一番はほっとしています。
-今日は出番を待つ間はいつもと違う感じがあったか
安藤 いや、いつもと一緒でブルペンで肩を作っていました。1年間1軍で投げられませんでしたけど、1年前のことを思い出しました。
-1年前のことと言うと
安藤 昨年ここで、何回も肩を作ったなと。
-安藤コールも大きかった
安藤 本当に今日は一段と声援も大きくて、自分の気持ちのこもったボールを投げようと思っていたんですけど、ホームラン打たれてしまって。引退するということであれなんですけど、やっぱり打たれると悔しいですね。
-新井のファインプレーでアウト
安藤 良太も最後の日ということで、最後ファインプレーしてくれたっていうのはうれしかったです。
-金本監督がマウンドに待っていたが言葉はかけられたか
安藤 「きっちり1人でアウトが取れたら代わろうか。もし打たれたら次も行こう」と。
-大きな安藤コールがあった
安藤 一言、うれしかったです。それ以外の言葉はないですね。プロに入ってなかなか試合で楽しむことが無くて、緊張しましたけど最後はマウンドを楽しめたと思います。
-15年間一線で投げられたのは
安藤 一番はやっぱり進化し続けようと思って、変化を恐れず、失敗もしましたけど、向上心を持ってやっていけたので15年間出来たんじゃないかと思います。
-一番うまくいった変化は
安藤 一番うまくいったのは…うまくいったことは記憶にないですね。うまくいかなかったことのほうが記憶にある。
-一番うまくいかなかった思い出は
安藤 一番は減量したことですかね(笑い)。自分の思うようなボールがなかなか投げられなくて。
-進化の原動力は
安藤 いろいろけがもしましたし…一番の思いは甲子園で投げたいという気持ちですね。
-甲子園はどんな場所
安藤 野球を始めた頃からあこがれの場所だったので、そこが仕事場になるというのは自分の中で誇りでした。
-胴上げされた気分は
安藤 胴上げされた記憶が無いので、胴上げの気分が味わえて良かった。最高でした。
-お子さんから花束も
安藤 緊張した表情をしてましたけど、打たれましたけど、自分の投げてるところを見せられて良かったです。
-CSへ向かうチームメートにエールを
安藤 まだ日本一のチャンスはあるので、今年日本一になってくれたら現役中に日本一になれたと言えるので(笑い)、応援したいと思います。
-ファンに向けて
安藤 本当に日本一、いや世界一のファンだと思います。15年間いつも背中を押し続けてくれて感謝しかありません。
-今日一番楽しめたと感じた時は
安藤 ピッチング練習から、マウンド上った時から1球1球楽しかったです。ああいう楽しいマウンドは初めてだと思います。
【囲み取材】
-今日投げてみて
安藤 まあプロの1軍レベルでは厳しいかな(笑い)。
-最初真っすぐを続けたが
安藤 ちょっと最初真っすぐで行きたかったんですけど、ファウルされて粘られて、勝負つかないかなと思って、最後三振狙いに行ったんですけど、ど真ん中でしたね。
-イニングは言われていた
安藤 そうですね、7回か、8回かと。最初1イニングという話をしていたんですが、まあチームに迷惑かけられないし、ちょっと今日相談させてもらって、「1人にさせてください」と。
-チーム全体がいいムードだった
安藤 ドメさん(福留)もスーパーキャッチしてくれてホームランも打ってくれたので、僕のためにしたわけじゃないと思うんですけど(笑い)、同じ年でキャプテンとして頑張ってくれて、是非日本一になってほしいですね。
-場内一周で丁寧にファンと握手していた
安藤 そうですね、本当になかなか温かいファン、これが阪神ファンだと思うので、本当に最後1人1人、握手できる人に、感謝の気持ちを込めて握手しました。
-今後は
安藤 正直、ゆっくりしたいです(笑い)。
-ブルペンに金本監督がいるとは
安藤 いてくれるかなっていう思いはありましたけど、言葉をかけてくれてうれしかったですね。