CSファーストステージを突破した場合、阪神岩田稔投手(33)が18日から始まる同ファイナルステージ広島戦(マツダスタジアム)の初戦先発に指名されたことが16日、分かった。カープ打線との好相性を買われ、重要なスタートダッシュを任される。

 この日、岩田は甲子園室内練習場で全体練習に参加。リラックスした表情でキャッチボール、ショートダッシュなどのメニューを消化し、クラブハウスに引き揚げた。心身ともに充実しており、大役への準備は万全だ。今季はレギュラーシーズン10試合先発で3勝2敗、防御率4・25。ただ、広島戦に限れば3試合で同3・18と安定感を見せていた。金本監督は以前、CSローテについて「もちろん、それ(相性)を見ながらやる」と予告しており、その言葉通りの配置となる。

 強力カープ打線を相手に、阪神先発陣は軒並み苦戦を強いられてきた。大黒柱のメッセンジャーは今季5試合先発で3勝1敗、防御率4・18と及第点の結果を残したが、能見は4試合先発で防御率5・00。岩貞は4試合先発で0勝3敗、防御率10・13と打ち込まれている。そんな中、岩田は9月6日に敵地マツダスタジアムで6回1/3を4安打無失点と好投していた。

 ファイナルステージは初戦に岩田、第2戦は中4日でメッセンジャーを回す見込み。第3戦以降は岩貞、藤浪、秋山の流れが予想される。下克上日本一へ、投手力を結集する。