DeNAがソフトバンクに惜敗し開幕3連敗、1敗もできない崖っぷちに追い込まれた。日本シリーズでは60年大洋、98年横浜時代を通じ本拠地5戦5勝の“吉兆データ”も秋風とともに吹っ飛び、初めて土がついた。

 意地は見せた。3点を追う4回1死走者なしから3番ロペスが左越えに1号ソロ。6回2死満塁から9番倉本の二塁への適時内野安打で1点差に詰め寄ったが勝ち越すことができなかった。“鷹の猫の目継投”の前に打ち気をはぐらかされた。

 1回には制球に苦しむソフトバンク先発武田から先頭桑原が四球を選ぶも二盗失敗。続く2番梶谷も四球で歩いたが二盗失敗…。「足攻」に勝機をかけたがソフトバンク捕手高谷に刺され、積極策が裏目に出た。走者が出なかったイニングは3、7、9回だけ。再三塁上をにぎわすも9残塁、1併殺とストレスのたまる拙攻が続いた。

 それでもセ・リーグ初の下克上で日本シリーズにはい上がったDeNA。逆襲へ「ネバー・ギブ・アップ」のハートは少しも折れてはいない。