日本ハム栗山監督は10月31日、秋季キャンプが行われる沖縄・国頭入りした。来季の構想について「(実績は)関係ない。こういうチーム状況なんだから、自分で取りにいく。1年生も10年生も関係ない」とし、ドラフト1位での入団が確実な早実・清宮幸太郎内野手(18)のレギュラー獲得の可能性を口にした。

 連覇を狙った今季は、5位に沈んだ。指揮官はポジションを含めた起用法をいったん白紙として、競争することを求めている。清宮が高校3年時に守った一塁も、中田が国内FA権を行使する可能性があり、流動的な状況。2年時に挑戦した外野も含め、実力さえ見せれば、プロでの実績に関係なく登用するつもりでいる。

 今季のオーダーで2桁本塁打を放ったのは、レアード、中田、大田と、すべて右打者。故障から復帰後はDHで中軸を打ってきた大谷も、メジャーへ移籍することが濃厚で、左の長距離砲が不在となる。清宮がキャンプ、オープン戦で持ち前の打力を見せつければ、開幕スタメンも自然と近づいてくることになりそうだ。

 ◆高卒新人野手の開幕戦スタメン 2リーグ制後13人おり(他に投手が3人)、最近では13年の大谷翔平(日本ハム)が西武戦に8番右翼で出場。4打数2安打1打点と気を吐いた。早実出身では55年榎本喜八(毎日)が近鉄戦で5番一塁、59年王貞治(巨人)が国鉄戦で7番一塁で出場している。